型板ガラス(凹凸ガラス)と窓フィルムについて!
型板ガラス(凹凸ガラス)とは?
型板ガラス(凹凸ガラス)の特徴・使われる場所など
型板ガラスは普通の透明なガラスのように表面が平らではありません。そのために光の屈折が起き、ガラス越しの風景や像がぼやけたり、形がゆがんで見えます。その凹凸の形状によってぼんやりと曇って見えるものや、とても見えにくい物など様々な種類があります。ただ光を遮るわけではないので明るさは透明ガラスとさほど変わりません。※但し、透明なガラスに比るとガラスがある事が視覚的にもはっきり分かるので、使用場所によっては、閉塞感や圧迫感等を感じやすいケースもあります。
上記の理由から“型板ガラス”は、室内の間仕切り、窓、玄関、浴室、など身近なところによく使われています。オシャレでいて、光を拡散してさらにプライバシーを守れる便利なガラスです。型板ガラスの効果が発揮されるのは、そのようなプライバシーに配慮する必要がある場所です。
特徴として、型板ガラスには凹凸の面と平らな面があります。どちらが裏でどちらが表というわけではありませんが、窓に取り付ける際にはどちら側にするか一般的に決まりがあります。考え方の基本は汚れが付きやすいかどうかです。
たとえば窓が道路に面している場合は、道路側のほうが汚れが付きやすく、お掃除もしにくいので、つるつるした平らな面を道路側に向けます。汚れのつきにくいザラザラした凹凸面を室内側に向けます。また、室内での間仕切りの場合、特に決まりはありませんが、やはり汚れやすい側(例えばキッチン側)につるつるした平らな面を向けるほうがいいという事になります。ヘビースモーカーならタバコを吸う部屋側を平らな面にするのもいいかもしれません。ペアガラスや複層ガラスの場合でも凸凹面は表面にならないように内側(空気層側)に向けられています。お手入れのことを考えた向きで、型板ガラス(凹凸ガラス)を設置するのが大切になります。
型板ガラス(凹凸ガラス)の種類
一般的には、霞(かすみ)や梨地(なしじ)と言ったものが定番とされているのではないでしょうか?
①霞(かすみ)・・・皆様が最もよく目にするのがこの「霞(かすみ)」模様です。旭硝子、日本板硝子等どのメーカーでも製造されています。住宅のサッシや間仕切りのドアに使われています。4mm厚が一般的ですが、1辺が1mを超えるような大きな窓には6mm厚も使用されます。また、建築基準で延焼の恐れのある場所に使用する「ワイヤー入り」の霞ガラスは6.8mm厚になります。
②梨地(なしじ)・・・霞(かすみ)に比べて目が細かいのが特徴です。昭和から室内用のガラス障子やドアに使われていたようです。懐かしく思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。厚みとしては2mm厚しかありません。昔はこの梨地(なしじ)模様を下地にして、たくさんの種類のデザインも製造されていたようです。
※定番凹凸ガラスの厚みの目安としては、◆梨地→薄型の2ミリ◆霞→厚型の4,6ミリがあります。
(凹凸ガラスには、この他にもフローラ、石目調、キャセオーナメント、モニュメンタル、モールガラス、チェッカーガラス等様々な種類があります)
型板ガラスに窓フィルム!
一般的な型板ガラスは凸凹(凹凸)側が室内側にあるので通常の窓ガラスフィルムは施工が出来ません。専用の型板ガラス用(凹凸用)フィルムを貼り付ける事になります。型板ガラス用フィルムを施工するにあたり、いくつか注意点がございます。以下まとめておきますので、型板ガラスに窓フィルムをお考えの方は参考にされて下さい。
① ⇨ 型板(凸凹、凹凸)ガラス専用の窓フィルムの種類が少なく、選択肢があまり多くはありません。しかしながら、お悩み事やご要望に応じて、飛散防止、遮熱、貫通防止(準防犯)、UVカット等のフィルムのラインナップはございますので、その中から最適な窓フィルムをお選びする事は可能です!
② ⇨ 原状回復が難しく貼り替えなどの際、元通りにする事が容易ではない場合があります。凹凸面に強い粘着剤が入り込んでしまう為、綺麗に復旧出来ないという事がございます。
③ ⇨ 通常の設置の場合、外側に平らな面があるため、室内側からフィルムを貼るのではなく、平らな外側にフィルムを貼るという選択肢もございます。この場合は外貼り専用のフィルムをご提供させて頂く事となります。
メーカー | 品番 | 種別 | 設計施工価格/㎡ | 当社施工価格/㎡ |
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GLAFIL | RSP35U | 凸凹用シルバー遮熱 | ¥18,000 | ~14,400円 |
GLAFIL | SN200U | 凸凹用防犯(貫通対策) | ¥20,000 | ~16,000円 |
GLAFIL | SN50U | 凸凹用飛散防止 | ¥16,000 | ~12,800円 |